ローヤルゼリーの基礎知識

ローヤルゼリーはどうやって作られる?

ローヤルゼリーは、蜂によって生成されます。
蜂が生成するといえば、ハチミツが真っ先にあげられると思います。
ハチミツは、蜜源とよばれる多くの植物から、蜂が採取した蜜で作られます。
巣に持ち帰られた蜜が加工され、濃度を高めた状態で保存されるのです。
ハチミツは主に蜂の食料となりますが、ローヤルゼリーは「女王蜂専用」の食料として作り出されます。
ローヤルゼリーの原料はハチミツと同じ花の蜜や、花粉です。
巣の外で活動する働き蜂は、花粉と花の蜜を混ぜ合わせて団子状にし、それを巣に持ち帰ります。
するとその団子を、巣の中で活動する若い働き蜂が摂取します。
この摂取された花粉や蜜が、蜂の体内で脂肪酸などと混ざり合い、ローヤルゼリーが合成されるのです。
合成されたローヤルゼリーは、蜂の唾液線である下咽頭線や大腮腺(だいさいせん)から、乳白色のクリームのような形状で分泌されます。

そして、女王蜂のいる巣穴へと溜められていくのです。
女王蜂のみが食べられる栄養源であるため、ハチミツと比べても、その生成量は非常に少なくなっています。
人工的なローヤルゼリーの合成は成功例がなく、あくまで蜂たちが生成してくれるのを待つしかありません。
しかし蜂の巣に手を加え、ローヤルゼリーを多く生成させる方法は考案されています。
ローヤルゼリーが貯蔵される女王蜂の巣穴は、王台とよばれます。
この王台を人工的に作り出して、多く設置することで、比較的多くのローヤルゼリーを摂取できます。
実は卵の状態~孵化直後まで、女王蜂と働き蜂の体には違いがありません。
しかし王台で孵化した幼虫は、女王蜂としてローヤルゼリーを与えられることで、寿命が長く、体も大きく、そして産卵ができる構造へと成長していくのです。
そのため人工の王台を設置して、生まれたばかりの幼虫を住まわせると、蜂たちは将来の女王蜂を育てるためにローヤルゼリーを生成するのです。

しかし王台を多く設置しすぎるとローヤルゼリーは品質が劣化すると考えられており、大量生産にまでは至っていません。
良質なローヤルゼリーを作り出せるのは、自然の範疇にいる蜂だけなのです。

ページのトップへ戻る