ローヤルゼリーの基礎知識

ローヤルゼリーの原料

ローヤルゼリーといえば、蜂が造っている。
その事実は知っていても、何が原料になっているのかは意外と知られていません。
ローヤルゼリーの原料は花粉や花の蜜、そして蜂が体内で分泌するタンパク成分や、脂肪酸などです。
本来は女王蜂の幼虫や、女王蜂のための食料としてローヤルゼリーは合成されます。
卵や孵化したばかりの幼虫の状態では、後の女王蜂は、特別変わった体をしているわけではありません。
王台という女王蜂専用の巣穴に産み落とされた卵が孵化し、ローヤルゼリーを摂取し続けることで、女王蜂へと成長していくのです。
女王蜂は働き蜂より、大きいもので体は3倍にもなり、寿命も30・40倍程度になります。
そして唯一産卵ができる体構造であり、1日2000近い卵を産むのです。
この強靭な体を造るのはローヤルゼリーであり、その原料である花粉や蜜です。
働き蜂は花粉や蜜を混ぜ「花粉団子」とよばれる団子のような状態にし、巣穴に持ち帰ります。
すると女王蜂の世話をする別の働き蜂が、花粉や蜜を一度体内に入れます。
花粉と蜜は蜂の体内で分解され、タンパク成分などと合わさり、ローヤルゼリーが合成されていきます。
合成されたローヤルゼリーは、唾液腺などから分泌されます。
見た目は乳白色をしており、形状はクリーム状。
ハチミツと違って甘みはなく、苦みや酸味があります。
ローヤルゼリーの原料である花粉は、植物が繁殖をする上で非常に重要なもの。
そのため栄養が豊富であり、蜜蜂にとっての「完全栄養食」ともいわれます。
それは人間にとっても有効で、糖質や脂質、アミノ酸やビタミンにたんぱく質等の栄養がたっぷり詰まっています。
栄養バランスも良く、また人が体外から摂取する必要のある鉄やマグネシウム・カルシウム・リンといったミネラルも豊富です。
このように、人の体にも有用な成分を豊富に持った花粉などを原料にして、ローヤルゼリーは作られるのです。
ローヤルゼリーは人工的な生成が成功しておらず、蜂にしか合成できないことから、蜂もローヤルゼリーの原料といっていいかもしれません。

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