ローヤルゼリーと女王蜂の関係性
ローヤルゼリーと女王蜂の関係性は、切っても切り離せないものです。
何故かといえば、ローヤルゼリーによって女王蜂が生み出されるからです。
卵が産み落とされてから、孵化した直後までは、働き蜂になる幼虫と女王蜂になる幼虫には特筆すべき差はありません。
しかし「王台」という、女王蜂専用の巣穴で孵化した幼虫は、生まれた直後から栄養源としてローヤルゼリーだけを与えられて成長します。
ローヤルゼリーは女王蜂だけが生涯食べ続ける特別な食糧で、超高栄養です。
たんぱく質・アミノ酸・糖・脂質・ミネラルなど栄養の宝庫なのです。
一方働き蜂になる幼虫たちは、ワーカーゼリーという、ローヤルゼリーに比べて栄養の低い食料を与えられ、生後4日目からは花の蜜や花粉を主食にします。
ローヤルゼリーは花粉や花の蜜を原料に、若い働き蜂の体内で合成されます。
タンパク成分や脂肪酸と混ざり合って生成されたローヤルゼリーは、唾液腺から分泌され、王台へと集められます。
そしてこの高栄養価のローヤルゼリーだけを食べて育った女王蜂は、他の蜂たちより大きく強く成長するのです。
体の大きさは2~3倍になり、寿命も30~40倍になるとされています。
時期にもよりますが、働き蜂の寿命が1~2か月程度なのに対し、女王蜂は3~5年生きるとされおり、さらに長いケースも確認されています。
また働き蜂は産卵ができませんが、女王蜂は羽化してから1週間程度で産卵が可能になり、1日1500~2000近い卵を産みます。
巣の中で女王蜂の世話をしたり、巣の中を清潔に保つ。巣の外では花の蜜や花粉を集めるのが働き蜂の役目です。
一方、巣の中で大きく成長し、卵を産み、子孫を残していくのが女王蜂の役目です。
全く違う役割を担う女王蜂と働き蜂ですが、元々は同じ幼虫であり、違ったのはローヤルゼリーを与えられたか与えられなかったかだけなのです。
女王蜂を育てるのはローヤルゼリーですから、女王蜂とローヤルゼリーの関係性は、非常に密接で重要であるといえるのです。